レーザーラインが二重(またはそれ以上)になります

この質問の回答

精度ズレ、もしくは反射線の可能性があります。

レーザーが二重になる原因は主に精度ズレ、もしくは反射線の二つに分けられます。

【精度ズレが原因の場合】

精度ズレによる二重線は、「鉛直クロスライン」部分でレーザー線が重なり合う部分でのみ発生します。<図1>
図2、図3は実際に鉛直クロス部分が二重になっている状態です。
この場合V1ラインとV3ラインは重なり合って1本のラインになっていますが、V2・V4に精度ズレがあり、線が二重になっています。
この場合は調整が必要となりますので、修理・調整依頼を行ってください。

精度ズレによる二重線の発生はレーザーが重なり合わない2・3ラインモデルでは起こり得ないため、2・3ライン機種で起こる二重線はほとんどの場合次に説明する「反射線」である可能性が高いです。

【反射が原因の場合】

反射はレーザー光が何かしらの反射物に跳ね返ることで発生します。
そのため、二重だけでなく、三重・四重にもなる場合があります。
レーザー光が強いことが原因で発生する現象なので、出力の高いグリーンレーザーで発生するケースが比較的多いです。
赤色レーザーでも反射は発生しますが、グリーンに比べ光が弱いため、人間の目では視認できていない場合がほとんどです。


反射が疑われる場合は、作業環境のなかで反射の原因になりうるものをよく確認してください。
(周りに鏡・ガラス・表面がツルツルしたものが無いか、部屋が暗すぎないか など)

通常、反射線はこのように正規線よりも薄かったり、線が明かにまっすぐでなかったりなど、簡単に判別することが可能です。


反射線が出ている場合は、作業環境から反射物を排除するか、反射物を反射しにくいもの(紙・布類等)で覆うなどの対策をとる必要があります。


また反射線は暗い場所の方が視認されやすいため、作業環境を明るくすることができれば気にならなくなる場合があります。