2017年 2月 の投稿一覧

ジンバル(マグネットダンパー)方式 or 電子整準方式 実際どっちがいいの?

VOICE直営公式販売サイトです。

今回は『墨出し器の方式の違い』というトピックです。

現在、国内で販売されている墨出し器はジンバル(マグネットダンパー)方式・電子整準方式のどちらかです。
本日は二つの方式の違いを説明させて頂きます。

まず初めに結論ですが、VOICEはジンバル方式の方が優れていると思っています。

電子整準方式はジンバル式と比較すると、比較的新しい方式です。

電子整準方式の墨出し器は、水平を取るために整準センサーというものを使用します。
そのセンサーは、液体中の気泡の位置を電気信号として出力する構造になっています。

問題は気温や気圧の変化によって、気泡の大きさが微妙に変わってしまいます。
これが精度に大きく影響を及ぼします。

電子整準方式

さらに、整準センサーはわずかな傾きでも反応するので、衝撃や振動等で、センサー自体の取り付け位置が少しでも動くと、レーザー墨出し器自体の精度が大きくズレてしまうという欠点があり、頻繁に点検調整を行わなくては、精度を保つことが出来ません。
つまり、メンテナンスなどの維持費用がジンバル方式と比較して高額になってしまいます。

それに比較して、ジンバル方式は、センサーを使用しない振り子構造(下げ振りと同じ原理)なので、温度や気圧変化に影響されずに、電子整準方式と比較すると、精度を長期間保つことが可能です。

ジンバル方式

専門的で難しい説明になりましたが、要するに電子整準方式は、人工的な方法で精度を出しているのに対し。
ジンバル方式は、重力を活用し、自然原理で精度を出しているので、電子整準方式と比較すると精度が狂いにくいということとなります。

よく『先人の知恵は凄い』と言いますが、まさにジンバル方式は重力という自然原理を活用して水平を取り、
精度を出すといった『先人の知恵』を活用しているのです!

価格もジンバル方式の方が安いので、上記も含めジンバル方式の方が優れていると思っています。

VOICE VLG/VLRシリーズでは、全てジンバル(マグネットダンパー)方式を採用しています!

以上、今回は『墨出し器の方式の違い』というトピックでした。

こんなトピックを書いてほしいなどありました、お待ちしております!
ご意見・ご感想いただければ幸いです。

それではまた!

ドットレーザーって、本当に見えやすいの?

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今回は『ドットレーザー』というトピックです。

ドットレーザーとはレーザーラインにドット(丸)が入ってるレーザー墨出し器のことを指します。
ドットが入っていて見やすいという売り文句で販売されていて、当店も以前はドットレーザー墨出し器を販売していました。

VOICE VLG/VLRシリーズを開発にあたって、『本当にドットレーザーは見やすいのか?』ということを再検討した結果、ドットラインより通常のラインレーザーの方が、見えやすいということになり、ラインレーザーを採用しました!

レーザータイプ別

上の図をご覧ください。

左はモジュールから照射されるレーザーで、ラインの元となる光です。
墨出し器では、このレーザーをロットレンズに通すことで、ラインを作り出します。

真ん中はモジュールから照射されるレーザーの一部をロットレンズに通り、ドットレーザーとラインレーザーに出し分けをします。
レーザー光がドットとラインに分散されるので、明るさが減少してしまいます。

モジュールから照射されるレーザー光全てをロットレンズに通し、ラインに変換します。
レーザー光全てがラインに変換されるので、ハッキリとした明るいラインレーザーとなります。

画像で確認して頂いても、右のラインレーザーが一番ハッキリと見えるのが、確認できると思います。
写真で見るより、実際はもっと差があります!

ドットレーザーの方が比較的、新しく見えやすいと思いがちですが、実は従来のラインレーザーの方が見えやすいのです!

VOICE VLG/VLRシリーズでは、全てラインレーザーを採用しています!

以上、今回は『ドットレーザー』というトピックでした。

こんなトピックを書いてほしいなどありました、お待ちしております!

ご意見・ご感想いただければ幸いです。
それではまた!

人気のグリーンレーザー!内部は大違い!?

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今回は『グリーンレーザーダイオード』というトピックです。

レーザー墨出し器で最も重要な部品は、なんといってもレーザーダイオードです。

最近、グリーンレーザーが人気ですよね?
それは納得で、グリーンレーザーはレーザー墨出し器にとって最適なのです!
なぜなら、人の目による色の見えやすさは、グリーンが一番だからです!!

ただ、同じグリーンレーザーといっても、使用しているダイオードで、その性能は全く別物ってご存知ですか?

一方は従来の、赤色レーザーを変換素子で波長を1/2にすることにより、グリーンレーザーに変換するもの。(旧式)
もう一方は、近年やっと製品化されるようになった半導体グリーンレーザーです。(最新)

両者は同じグリーンのレーザーが照射されますが、その性能は全く別物です。

まず旧式ダイオードは、連続して使用することができません。

理由は、レーザーの色を変換する際に、100℃近い熱が発生することで、レーザー光は消えてしまうからです。
約30分間の使用で、約30分間の使用停止が必要となります。
作業が中断してしまいますので、あまり効率的ではありませんね!

最新の半導体グリーンレーザーは、長時間使用も可能です。

連続使用時間の違い

次に耐久性です。

旧式ダイオードは構造が複雑なので熱で部品が変形し、レーザーの精度が狂いやすく、耐久性がありません。
最新の半導体グリーンレーザーは構造がシンプルなため、この問題も改善されています。

例え安くても、すぐに壊れたら結局高くなってしまいますね(T . T)

耐久性

ここまで読んで頂いた方は
『ダイオードの違いについてはわかったけど、半導体グリーンレーザーを使用しているものと、使用していないもの、どうやってわかるの???』
となると思います。
パッと見わからないのが、販売者からしても一番の難点なのです。

私はどこのメーカーのあのモデルは旧式レーザーを使用しているのに、価格が高いなど知っていますが、
ここで発表するわけにはいきません 笑

実際に購入した時に、下記を参考に確かめて頂くしかないのです(T . T)

外見の違い

もちろんですが、VOICE VLGシリーズは、全て半導体グリーンレーザーダイオードを搭載しております。
当社調べですが、アフターメンテナンスなどもあるメーカーで、半導体グリーンレーザーを搭載している墨出し器では、
最安値の販売価格です!!

余談ですが、レーザー墨出し器の原価は、ほぼレーザーダイオードです。
なので、5ラインだとダイオードを5個使用するので、価格も高くなります。

以上、今回は『グリーンレーザーダイオード』というトピックでした。

もしこの記事が役に立った方がいらっしゃれば幸いです。

使ってなかったのに精度が狂った!?

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今回は『精度について』というトピックです。
レーザー墨出し器は、精度を出すために、製造工程で細かい調整を行なっております。

この調整は、精度を1mm/10m以内に収めるために、小さなネジにより、5μm(髪の毛の太さの1/20)以内の調整と行います。

これだけ小さなネジでミリ単位の精度を実現しているのです。

そのため、温度によっても、部品が膨張・収縮し、時間とともにネジが緩んでしまいます。
これによって、精度に狂いが生じます。

メンテナンス

当店にも、『使用していなかったのに、精度が狂った』『10ヶ月程度で精度が狂った』など問い合わせがありますが、これは通常のこととなります。

真夏に車のトランクに入れっぱなしにするなどは、避けた方が良いです。

精度を保った状態で使用をするには、最低でも1回/1年半は点検・調整に出すことをオススメします。

以上、今回は『精度について』というトピックでした。